ピアノは、自分の家に置き場が取れないことや、持ってきたとしても演奏していると周辺の住宅に騒音になってしまわないかと不安になるなどが要因となって、空き家に放置したままになっていることも多いです。
空き家にピアノを放置していると、湿気がピアノの木材にたまってピアノの音がくるってしまい正しい音を出せなくなってしまいますし、たまった湿気がカビの原因になって空き家内の悪臭の原因になってしまいます。
実際、空き家に置きっぱなしになっているピアノはどのように処分したらいいのでしょうか。
ピアノの処分費用や作業時間がどれくらいかかるのかを調べてみましたので、実際にピアノを処分する時の検討材料としてご活用ください。
ひとくくりに「ピアノ」とは言うものの、実際にはピアノの種類は多岐にわたります。
それぞれのピアノによっては処分費用も作業時間も大きく異なってきます。実際にどのような作業が行われ、どの程度の費用がかかるのかをまとめてみました。
グランドピアノとは、演奏会などでステージ上に置いてある大型のピアノのことで、これを置いている空き家と言うのはいわゆる「豪邸」で「お金持ち」が住んでいたところだと言われるのが一般的です。
本来、ピアノと言えば「グランドピアノ」のことを指すことが多いです。その大きさも2m×3mほどの大きさになりますし、重さが400kg程度になるので、簡単に処分が出来ません。
ピアノの処分は販売した楽器店に依頼するか、不用品回収業者に依頼するかのいずれかが一般的ですが、いずれの場合も人件費と運送費がかかります。
特にグランドピアノは複数名で運ばないと移動できませんし、2階に置いてある場合には窓をはずして分解してそこからクレーンでつり上げて取り出す場合もあるので、かなり費用がかさみます。
1階に置いてあって、分解した部品がスムーズに通るような場所に置いてあるグランドピアノの処分費用は、4名ほどが従事して約3時間、人件費と運送料も含めた処分費は約4万円~5万円程度です。
アップライトピアノは、グランドピアノに比べてフレームや弦、響版が上下に設置してあるもので、学校に置いてあった「オルガン」のような形状をしているためスペースを取りません。
そのため、一般家庭にも置いてあることが多いのがこのアップライトピアノです。重さが200kg程度なので、グランドピアノと比べて移動がしやすいこともあり、処分費もその分安くなります。
1階に置いてあって、分解した部品がスムーズに通るような場所に置いてあるアップライトピアノの処分費用は、2名が従事して約1時間、人件費と運送料も含めた処分費は約2万円~3万円程度です。
電子ピアノはキーボードに似たような形状をしていますが、実際にはオルガン程度の大きさに収まっているピアノです。電子回路で音を出すので楽器と言うよりは「家電」と考えた方がいいでしょう。
実際、構造からみても家電扱いになるため、自治体のゴミ回収でも「粗大ごみ」として回収してくれるところが大半です。重さも50kgから80kg程度なので、自家用車で清掃センターなどに持ち込むことも可能です。
当然、現場での分解作業は不要で、そのまま持ち出して車に積み込んで所定の場所まで運ぶだけなので、時間はそんなにかかりません。大きさによっては自宅に持ち帰って子ども用のピアノとして再利用することを考えてもいいかもしれません。
電子ピアノの処分費は各自治体の粗大ゴミ料金によって変わりますが、一般的には1万円程度の費用を払えば引き取ってもらえます。あと、ピアノを粗大ごみとして処分する際の流れについては大半の自治体が以下の流れで受け付けています。
自治体によっては、一般のごみステーションや粗大ごみ専用のごみステーションに収集日当日に指定された時間までに運んでおけば回収してもらえます。
大きなピアノを誰かに頼んで有料で処分するよりは、自分で解体して清掃センターに木くずとしてゴミに出した方が安く済むと考える人もいます。
ですが、この方法はけがをする恐れがあるのでやめておいた方がいいでしょう。
ピアノは数々の弦と部品で構成されていますが、これらをただやみくもに解体しているとはじけ飛んでそれを身体に受けるとけがをする原因になります。
特にチューニングピンははじけ飛ぶと弾丸のように飛んでいってしまうので大けがの原因になるので危険ですし、それらの危険を考慮すると素人がピアノを解体することは避けるべきです。
どうしても解体したい場合は、楽器店などピアノの扱いに慣れている人にお願いするしかありませんし、その場合は当然有料になることも仕方がないと諦めてください。
ピアノの処分方法には、専門業者に買い取りを依頼することも選択肢に入ります。
ピアノは全国展開している「タケモトピアノ」のように、買い取って中古として販売する専門業者が多数存在します。また、ヤマハのように新品を製造しているメーカーも中古買い取りサービスを行っている場合があります。
ピアノ買い取り業者は実際にピアノを見て査定した結果買い取り価格を提示しますが、実際に買い取り契約が成立すると、空き家からの移動は買い取り業者が行ってくれるので安心です。
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引き取りの際の運賃や作業料金は0円(※遠隔地や特殊作業の場合例外あり)。取引の時に現金で支払いがあるので、空き家のピアノでお悩みの方はぜひご相談ください。
こちらはピアノだけでなく、デジタルピアノやキーボードなどから、ギター、ベースなど様々な楽器を買い取ってくれるサイトです。
宅配買取も行われており、送料無料・手数料無料・査定無料です。買取金額30%アップのキャンペーンも行われています。サイトを見ると高価買取できる商品も紹介しているので、家に使用してない楽器が色々とある方はぜひご相談ください。
まず、「ド」の鍵盤を押したら「ド」の音が出ないと、正しく動作しているピアノとは言えません。これはどの種類のピアノであっても、正しい音が出ないピアノは買い取りできないからです。
ただし、グランドピアノやアップライトピアノは「調律」という調整をすると、元の音が出るようになるので調律作業分の費用をマイナスして買い取り価格を査定することが多いです。電子ピアノの場合は機械的な故障なので買い取りしてもらえません。
もちろん、外観の破損もマイナス査定の要素になります。ある意味自動車の買い取り査定と考え方は一緒なのです。
グランドピアノやアップライトピアノは移動が必須ですが、その時の作業にどのくらいの人数が必要になるかも査定に影響します。大人数が必要で、クレーンなどの作業車が必要な場合は当然その費用が査定価格からマイナスされます。
少しでも高く買い取って欲しい場合は複数の業者から見積もりを取って金が効勝負で依頼先を決定するのも方法の1つでしょう。詳しくは以下のホームページを参考にしてください。
ピアノ処分の方法として、親戚や友人に譲るという方法もあります。子どもがちょうど習い事を始める時期等のいいタイミングがあれば引き取ってもらえるかもしれません。
ただし、移動などは素人ではできない場合があるので、譲る際に「移動費はそちらで持って欲しい」と申し出るとすんなり受け入れてもらえます。もともとピアノが高級品であることは誰もが知っていることなので、移動費だけでピアノがもらえるなら安い買い物だと考えるからです。
ピアノの移動を業者に依頼する場合は、そのピアノを購入した楽器店に依頼するか、引っ越し業者に依頼するかのいずれかです。楽器ですからデリケートに扱わないと、移動時に破損して使い物にならない場合があるので、運送業や便利屋などの「ただ運ぶ」だけの業者には依頼しない方がいいでしょう。
いずれの業者に依頼しても、移動費は「かかった人件費」と「移動距離」で費用が計算されます。
1階に置いてあって、分解した部品がスムーズに通るような場所に置いてあるグランドピアノの移動費用は、4名ほどが従事して現場作業が約3時間かかります。アップライトピアノの場合は人数が2名程度で、現場作業が1時間もあれば十分空き家外への持ち出しが可能です。
実際の移動費用は以下の通りになります。移動する距離によってはさらに価格がアップすることもあるので事前の見積もりで確認してください。
運搬距離10kmまで | 3万1千円~3万5千円 |
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運搬距離20kmまで | 3万4千円~4万円 |
運搬距離30kmまで | 4万円~5万円 |
運搬距離10kmまで | 1万8千円~2万円 |
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運搬距離20kmまで | 2万円~2万5千円 |
運搬距離30kmまで | 2万5千円~3万円 |
これに加えて、クレーン車の利用でプラス1万円、解体や設置の作業費用として3万円程度かかるので、実際には8万円~10万円程度の費用がかかると考えておけばいいでしょう。
さらに移動先で調律(=音の調整)を行う場合は、別途2万円程度の費用がかかりますが、これは引っ越し業者では対応できないので別途楽器店に依頼してください。
なお、電子ピアノは自家用車で運搬可能なものが多く調律も不要なので敢えて専門業者を依頼して移動する必要はないでしょう。その他、ピアノの移動に関しては以下のホームページを参考にしてください。
ピアノ引越し・運送にかかる料金相場と目安費用(引っ越し侍)
https://hikkoshizamurai.jp/piano/souba/
ピアノの処分はどうしても費用がかかってしまうことは仕方がありません。もともと大きな楽器なので処分のために移動する場合や実際の処分費もどうしても高額になってしまうからです。
特にこだわりが無い場合は、処分を兼ねてピアノを買い取ってもらう方があなたの財布にやさしいでしょう。複数のピアノ買い取り業者に依頼して見積もりを取って比較すれば、あなたにとってどこの業者に頼めば得をするかが判断できるでしょう。
最近では「無料で譲ります」などと個人間で引き渡しができる「ジモティー」などの掲示板サービスもありますが、いざ譲った後に「音が悪い」などと言われてトラブルになるのは避けたいので、いくら無料で譲ると言っても知己の人を相手にした方が良いです。
ピアノは思い出の品になっているものですから、処分するにしても買い取ってもらうについても、丁寧に対応しておくことを第一に考えてください。
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部屋はそのままの状態で買い取らせていただきますので、片付けの必要はございません。
物がたくさんたまったゴミ屋敷のような状態でも買い取ってもらえるので、「せっかく片付けたのに、買い取り手が見つからない」ということを防ぐことができます。
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