空き家の管理上、特に心配なのは「雨漏り」です。
雨漏りは屋根から屋根の傾斜に従って建物の角に向かって落ちることが多く、2階建ても平屋も角部屋で起きることが多いです。
空き家が雨漏りになってしまうと、建物の価値も下がりますし、人が暮らすには危険な状態になってしまうことがあるので、将来的に誰かが住む場合はぜひ応急処置をすることをお勧めします。
人が住んでいれば雨漏りもすぐに見つけられますが、空き家の場合はたまにしか訪れないので雨漏りを見逃してしまうことがあります。
ですが、雨漏りの跡や兆候を見逃さなければ雨漏りを見つけることは意外と簡単です。
これらの状況を見つけたら、雨漏りによる湿気が原因と考えましょう。また、押入やクローゼットの中がカビ臭かったりすれば屋根裏や天井裏から雨漏りがして木材が湿気を帯びてカビが発生している可能性があります。
もし自分で雨漏りを見つけることが出来なければ、建具店やハウスメーカー、リフォーム業者に依頼すると雨漏りの個所を調査し特定できます。
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人が住まなくなった家は驚くほど劣化するのが早くなり、柱や壁それに天井など、あらゆる部分が傷みやすくなります。
空き家で雨漏りが発生する原因はだいたい決まっていて、大きく分けると5つに分類されます。
ここではよくある雨漏りの5つの原因とそれぞれに必要な応急処置、しっかり直すために必要な修理やリフォーム費用を解説します。
空き家の経年劣化により屋根や屋根瓦が破損するとそこから雨水が侵入します。
屋根や屋根瓦に支障がなくても、それらを支える柱などの構造体がゆがむことで壁と屋根の隙間などに隙間が生じることがあります。
構造体は経年劣化でも歪みが生じますが、シロアリに食べられて柱が強度を失ってしまうことでも歪みの原因となります。
1か所に歪みが生じれば柱や屋根などの重さに耐えかねて空き家の至る所に歪みが生じて場合によっては家全体が傾くことになります。どんどん隙間が出来ればそこから雨水が侵入して雨漏りが始まります。
屋根や構造体の破損は、その家を建築したメーカーあるいはリフォーム業者、工務店などに相談しましょう。
実際にどこが破損しているかを前もって点検し、必要な修繕箇所とその費用を見積書の形で提示してもらうと分かりやすいでしょう。
応急処置をする場合は防水テープで漏れている部分の上に貼るのが一番です。防水テープはホームセンターであれば1個300円程度で購入できます。
雨漏りを治す場合は屋根の悪い部分や防水シートなど附属する設備を交換・修理する事が必要不可欠です。
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例えば屋根の場合は、スレート瓦をすべて貼りかえると50万程度、その下地(防水シート)もすべて貼りかえるとさらにプラス50万、合計100万円程度は必要になります。
場合によっては足場を組んで施工することになるので、足場のレンタル料金がさらにプラスされると合計で130万円程度の費用が掛かるでしょう。
日本建築の瓦の貼り換えになると、破損している瓦だけの交換をした場合1枚当たり2万円~3万円程度の費用が掛かります。
瓦そのものの金額は1枚5千円程度と考えると例えば、瓦を10枚交換した場合、5,000円×10枚で5万円、人件費を3万円としてあわせて8万円程度が瓦の貼り換え費用になると考えてください。
貼り換え時の人件費は何枚交換してもあまり変わらないので、交換を要する瓦が複数枚ある場合はこの際まとめて交換しておくことをお勧めします。
同じ雨漏りでも、軽微な雨漏りで天井裏の一部分を修繕する程度で済む場合もあります。
この場合の修繕費は面積や場所にもよりますが一般的な相場は安い場合で5万円、1メートル×1メートルの面積(枚数に換算すると10枚×10枚程度の広さ)の瓦を取り換える場合は20万円程度かかります。
ただし、雨漏りで破損した部分のみを直すだけの費用ですので、雨漏りが生じている場所を完全に治す場合はさらに費用が必要です。
サッシ、窓などが破損した場合も、その隙間から雨水が浸入することがあります。
最近の家には出入りのできる窓だけではなく、明かりとり用の窓を設置している場合が多いですが、その窓枠についているコーキングが劣化するとそこに隙間ができ雨水が空き家の中に侵入してきます。
サッシも同様で、構造体がゆがむことで建てつけが悪くなるとサッシと建物との間に隙間ができそこから雨水が侵入してしまいます。
建具のゆがみは「サッシを動かしたら引っかかることがある」「廊下に置いたビー玉が自然に転がりだす」などの現象があれば間違いなく発生しています。
建具の破損は建具屋、あるいはリフォーム業者に依頼することになります。
明らかに室内に傾斜がある場合は建具屋レベルでは対処ができないので、リフォーム業者や工務店、ハウスメーカーに修理を依頼する必要があります。
あと、軽微な建具の破損(サッシの破損、歪み等)は部品の一部分を交換して正常になったり調整ねじを操作して動きが回復する程度の軽微なレベルならば、建具屋や便利屋でも対応可能ですし自分で行うことも可能です。
自分で調整をするときにはプラスドライバーあるいはマイナスドライバーだけあれば十分作業は可能です。
本格的なサッシ修理は1カ所あたり1万円~3万円程度、調整は建具屋や便利屋に依頼した場合1ヶ所あたり3千円~5千円程度で対応してもらえます。
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人がいなくなったらそこにネズミやゴキブリなど様々な害獣や害虫が侵入してきます。
害獣や害虫にとって、空き家は人がいなくなって且つ風雨をしのげるし外から天敵もやってこない格好の居場所になります。もちろん空き家にとっては好ましい事ではありません。
特にネズミは天井裏を縦横無尽に走り回るので特にその部分の劣化が進み、結果雨漏りを引き起こしてしまうことがあります。
ネズミの場合は天井裏に巣を作って糞や尿を撒き散らすのでその部分が腐ってしまえばますます実害をこうむります。
また害虫の中でもシロアリは一番たちが悪く、構造体を食べることで空き家そのものの傾きを引き起こし、ゆがんだことによって屋根や天井に生じた隙間から雨漏りを引き起こしてしまいます。
害獣や害虫の侵入は進入路となる部分をふさぐだけで対応可能です。例えば床下の通気口の穴をふさぐなどで十分動物の侵入はシャットアウトできます。
ただし、シロアリなど既に空き家の構造体に影響を与えている害獣や害虫がいる場合はその駆除も同時に行わなくてはなりません。
シロアリの駆除は3LDK(35坪)2階建ての空き家の場合、薬剤及び人件費もすべて込で25万~30万円程度かかります。
もちろん、既にシロアリに食い荒らされている構造体などがある場合はそこの修繕は別途行わなくてはなりませんのでさらに費用が掛かります。
日頃から動物や害虫が入り込まないように、空き家の周辺に忌避剤や殺虫剤をあらかじめ撒いておくことも対策方法の1つです。
薬剤によっては効き目が続く期間が変わるのであらかじめ確認の上で購入しましょう。
普通の雨なら雨漏りが生じることもないのでしょうが、最近は「ゲリラ豪雨」など激しい雨がいきなり降り出すこともあります。
激しい風雨を伴う雨は横なぐりになって降ることもあり、思わぬ方向から吹き付けた雨が空き家の中に侵入してしまうこともあります。
特に気をつけたいのは通気口です。家の中に外気を取り入れる通気口がある場合は、雨の降り方によってはそこから雨が直接家の中に入り込んでしまうので、通気口周辺で雨漏りが発生する場合もあります。
また激しい風雨の際には竜巻が発生することもあり、屋根や瓦に大きなダメージを与えてしまうこともあります。空き家のある地域に大雨が降った後には雨漏りの有無などを速やかに確認しておきましょう。
予想以上の大雨はさすがに対処のしようがありません。
大雨が降った時には思わぬ場所から雨が空き家の中に入り込んできますが、一番可能性が高いのは換気口です。
換気口は家の中に湿気が溜まらないように設けられているもので、床下や天井裏に外気を送り込むために設けられています。
そこに雨が吹き込むと当然雨漏りを引き起こすことになります。また換気口の周囲にはゴムでコーキングがされていますがそこが劣化するとそこから雨水が侵入することもあります。
換気口の交換は1か所につき5千円程度で交換が可能です。建具店やハウスメーカー、リフォーム業者に依頼すると引き受けてもらえます。
劣化しているコーキングは自分で補修することも可能です。
コーキング材とコーキングガンはホームセンターでそれぞれ300円程度の価格で購入できます。
地震にもさまざまな震度がありますが、震度4以上になった場合は空き家そのものが揺れていることもあり、空き家が何らかの被害を受けている可能性があります。
地震によって構造体がゆがむことで建物との屋根の間に隙間ができそこから雨水が侵入してしまうリスクが高まります。
また瓦が落ちてしまい屋根が本来の機能を失ってしまうこともあります。
瓦はもともと地震の時にずり落ちてしまうのですがその分構造体を守る仕組みなので、大きな揺れを伴う地震の際には日本建築の家で瓦が落ちていることが多いです。
空き家のある地域が少なくとも震度4以上の揺れに襲われていた場合は、速やかに空き家の状況を確認しましょう。
地震に対する備えは、まずどれだけの揺れに空き家が耐えることが出来るかを確認しておくことから始めましょう。
現在の耐震基準では震度6の揺れに耐えることが求められていますが、昭和56年6月1日以前に竣工した住宅は昔の耐震基準のため現行の耐震基準を満たしておらず、東日本大震災クラスの地震が来ると倒壊する恐れがあります。
もし屋根が破損した時にはブルーシートを購入してかぶせておく応急処置が必要です。
ブルーシートは2間×3間のものが4枚程度あれば2階建て住宅の2階部分の屋根は十分覆うことができます。2間×3間のブルーシートはホームセンターで1枚3千円程度の値段で購入することができます。
日本木造住宅耐震補強事業者協同組合が行ったアンケートによると、平成18年から平成27年までの10年間で耐震補強リフォームを行った住宅の平均的な費用は152万円となっています。
特に、昔の耐震基準で建てられている住宅の平均的なリフォーム費用は175万円となっていて、若干費用が高めになるアンケート結果が出ています。
最近ではリフォーム業者が耐震補強リフォームを商品プランにしているところが多いので、複数の業者から見積もりをとるなどして金額を比較してみるとよいでしょう。
空き家に雨漏りを発見したら、できる限り早く原因を特定して修理を依頼することをお勧めします。
雨漏りを放置していると、建物を支える土台部分や構造体そのものが腐食して建物が倒壊するリスクが高まります。
また空き家内に湿気がこもると室内にカビが繁殖して悪臭の原因となるなど、将来的に人が住むことができなくなったりします。
その他雨水と電気配線が接触することによる漏電や火災などのリスクも高まるので、雨漏りを放置しておくことは空き家そのものの価値を下げてしまうことにつながります。
漏電した際に漏電ブレーカーが動作しなかったりすれば空き家からいきなり火災が発生することもありえます。
空き家からの出火が近隣住宅に延焼してしまったら空き家の所有者に重大な過失があったとみなされて損害賠償を請求される可能性があるからです。
もし雨漏りの修理ができない場合には、ホームセンターなどで防水テープを購入して応急処置を行いましょう。
例えば雨が滴って来る隙間を防水テープでふさいだりするだけでもその部分の雨漏りを止めることは可能です。
どうしても止められない雨漏りは、水分が木材などに浸透しないようバケツやぞうきんなどを置いて水分を集め空き家そのものに浸透しないように対応しましょう。
床や天井の幅広い範囲が雨漏りしている場合はブルーシートを引いて広範囲に雨水を集めるようにすることもできます。
雨漏りは住宅の価値を下げてしまう大きな要因になります。
特に空き家を売却したり貸しつけたりすることを考えている人は、速やかに空き家の雨漏りに対処しておくべきです。
最近は日本でもゲリラ豪雨が頻繁に起き、今までは思ってもみなかった雨漏りが生じることもしばしばです。
特に梅雨時や台風シーズンはいつ雨漏りが起きてもおかしくないように、事前に確認や対策を講じておくことや、万が一雨漏りが生じた時には速やかに業者に連絡が出来るように対応しておきましょう。
空き家と自宅の間が遠距離の場合は空き家管理サービスを依頼しておき、定期的に空き家の様子を確認してもらえば、雨漏りも早期発見できるし雨漏りにも早めの対処が出来るのでお勧めです。
空き家管理サービスは月単位で5千円~1万円程度の費用がかかりますが年間契約で割引もありますので検討する価値はあるでしょう。
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