空き家でも、郵便物やチラシなどはポストに投函されてしまいます。
郵便物などが投函されていても、遠方だったり忙しくてなかなか空き家に行くことができずそのまま放置してしまいますが、空き家に郵便物がたまったままだと空き家であることを知られてしまうことになります。
空き家のポストを撤去したり、ガムテープでふたをしてしまえば郵便物が投かんされないのでしょうが、そうすればますます「ここは空き家です」と名乗っているようなものになってしまうので、セキュリティ面でリスクが伴ってきます。
このページでは、空き家に送られてくる郵便物がたまらないための対処方法について具体的にすべきことを順番に解説します。
空き家のポストに郵便物がたまっていると、一般的には「ここは留守だ」とか「この家は人の管理が行き届いていない」と判断されます。
たまっている郵便物が多いほど、その住人が留守にしている期間が長いか、そもそも誰も住んでいないのかを勘ぐられるようになるのでキケンです。
人が住んでいないことがわかってしまうと、こういったトラブルが起こる可能性があります。
特に郵便物は、消印を見れば投函された日時が把握されてしまうので「この家は5日前から不在」など、現実が丸わかりになってしまいます。
郵便物以外にも、チラシやダイレクトメールなどもポストに投函されることがありますから、その分ポストが満タンになるのが早くなります。
結果的に郵便物などがポストからはみ出す状態になり、その見栄えから「誰もここには住んでいません」とアピールしている状態になってしまいます。
定期的にポストを確認して投函物を回収するか、そもそも郵便物が空き家に届かないように対処することが必要不可欠です。
自分で空き家を定期的に訪れることが出来ない場合は、管理業者に郵便物の回収を依頼することもできます。
たとえば、大和ハウスグループの空き家管理サービスであるリブネスは『戸建てプラン』で月10,000円で、有人巡回(塀・外壁などの確認)、通水、ポスト整理、通風・換気、庭の確認などをしてもらえます。
空き家管理業者のプランに『郵便物(ポスト)の確認』が入っているので、見回りに行くことの重要性もわかります。もし、入ってない場合は犯罪予防のためにも、付けることをおすすめします。
管理業者に依頼する場合の費用などは「空き家を管理して貰う場合の管理業者はどこが良いのか?費用はどのくらいかかる?」に詳しく掲載しています。
郵便局では、あらかじめ住所の変更を届け出ることにより空き家の住所宛てに届いた郵便物を別の住所に転送してくれるサービスを設けています。
このサービスは空き家だけではなく、引っ越しをしたことで前の住所に誤って郵便が届かないようにするために使うこともできます。
郵便局の「転居届」用紙を入手して申し込む方法と、日本郵便のWEBサイト「e転居」の2つのパターンがあります。
差出人単位で転送を指定できるので、例えば「父の山田太郎の郵便物は自分の家に、母の山田花子の郵便物は入居している老人ホームへ」など個人ごとに振り分ける転送も可能です。
郵便物の転送は、所定の様式に記入押印して郵便局に申し出ると、その翌日以降に届いた郵便物について転送がはじまって、その後1年間は効力が発生します。なお改めて手続きをすることで1年ごとに延長することは可能です。
郵便局の転送届手続きの流れや転送届の様式は以下のホームページに詳しく記載されています。
亡くなった人の郵便物を転送することは「郵便物は本人に届けなければいけない」定めのある郵便法に違反するので、転送を申し出ても受け付けてもらえません。
受取人が亡くなっている場合、郵便物等は差出人へ返還されます。
郵便局から海外へは転送できません。しかし、銀行の通知や年金・税金・クレジットカードなどの大切な書類は身内に頼むということもはばかられます。
DANKEBOXは海外在住や海外赴任の方向けに、荷物受取・保管・海外発送代行を行ってくれるサービスです。DANKEBOXの住所宛に郵便局の転送届をお願いしておけば、海外の赴任先に転送してくれるので安心です。
運送会社が取り扱っているメール便などの宅配サービスは、郵便局を経由して配達されないため、ダイレクトメールやパンフレットが直接空き家のポストに投函されます。
代表的なのはクロネコヤマトのダイレクトメール「クロネコDM」や佐川急便の「飛脚メール便」などですが、これらのサービスには別の人への転送サービスがないので空き家にダイレクトメールがたまってしまいます。
ダイレクトメールを受け取りたくない場合は封筒に「受取拒否」や「送付不要」などと赤字で書いて、配達した運送会社の営業所に持参するか、家にやってきた配達員に受取拒否の旨を伝えて返送する方法があります。
ただし、それらの行為の結果、差出人が発送を止めるかどうかは差出人次第なので効果があるかどうかはわかりません。
ダイレクトメールを止める方法と同様の方法は郵便でも可能で、「受取拒否」と封筒に赤字で書いて郵便ポストに投函すれば問題ありません。
最近、郵便物や届けられた荷物を収納する「宅配ボックス」が普及しつつあります。
宅配ボックスは持ち主がカギを使って開錠しないと中身を確認することができないので、そもそも郵便物がたまっているかどうかを他人から確認されることが無くなります。
空き家に届く郵便物も、宅配ボックスや宅配ボックスの様に「鍵を使わないと開けられないポスト」を使えば安全に管理ができるでしょう。
宅配ボックスは再配達を避けたい業者の意向もあって、自治体が補助金を出して設置を推奨している地域もあります。
空き家に宅配ボックスを設置したい場合は、空き家のある自治体が補助金を出しているかどうかを確認してからにしましょう。
空き家のポストには、郵便物以外にも自治体からの文書や町内会など地域の団体からのお知らせ文や回覧板などが投函されている場合があります。
これらの文書などは空き家であるかどうかを確認しないまま投函されていることが多いので、管理者側から何らかの意思表示をしないと止めてもらえません。
もし、空き家のポストにそのような手紙やお知らせ文などが入っている場合は速やかに内容を確認しましょう。回覧板は空き家で泊まっているとそれ以降の順番の人が情報を知るまでに時間がかかってしまいますから、迷惑を掛けないよう注意しましょう。
また、今後空き家に手紙などが投函されないように申し出ておくことも必要です。回覧板であれば町内会の世話役や町内会長さんに申し出て回覧コースから外してもらうようにお願いすれば大丈夫です。
ただし、町内会の案内を止めてもらうことは、イコール空き家であることを知られてしまうことになります。
空き家であることを知られたくないかもしれませんが、事実を伝えておかないとこちらの希望通りに対応してもらえませんので致し方ありません。
むしろ、空き家であることを町内会の方々に知ってもらって、空き家に何かあった時は速やかに自分に連絡してもらう方が管理上安心できると考えてもいいでしょう。
ちなみに、自治体からのお知らせ文には担当課が必ず記載されているので、送付を止めて欲しい場合は担当課に申し出て、どうしても連絡を継続してとりたい場合は代わりの連絡先として自分の連絡先を伝えれば問題ありません。
空き家管理サービス業者に郵便物の転送を有料で依頼することもできる
空き家から遠くに住んでいて定期的に空き家のポストを確認できない場合は、空き家管理を請け負う専門業者に確認や郵便物の転送を依頼することも出来ます。
最近は「空き家管理サービス」を請け負う専門業者が増えています。日本中が空き家だらけになっていますから、現在ではどこの地域でも専門業者が見つかります。
父親に続き、母親も急に入院することになり、私は県外に住んでいるので頻繁に行くこともできず、実家は急に空き家になってしまいました。両親の回復も急に進むようなものでもなく、先が見えない状態だったので実家の管理をお願いすることにしました。
定期的な訪問管理、郵便物も回収して転送してもらえます。気になることは画像や動画で私の方に送ってくれますので、安心してお任せすることができています。
地域の方にご迷惑をかけるのではないかと心配していましたが、実家の管理をお願いするようになってその心配もなくなりました。両親が元気になりまた実家に住んでくれるのが一番ですが、ある程度のめどが立つまでは維持管理をお願いしていくつもりです。
実家で一人暮らしの母が急に長期間入院することになり、週に1回の訪問をお願いしました。窓を開けて換気・郵便物の回収・水道の開閉などをお願いしました。
私や兄弟も遠方に住んでいるので、長期留守宅管理サービスを紹介してもらい助かりました。母も退院して家に戻って、これまで通りに生活できたので喜んでいました。
専門業者は庭木の選定や庭の草抜き、水道の管理、室内の換気、害虫の駆除や室内外の清掃を請け負ってくれます。そして、ポストに届いた郵便物の受け取りと転送もサービスとして提供してくれるので安心です。
実際にポストの確認をしてもらうペースは依頼する側の都合で選べるので、例えば週1回から月1回までさまざまな回数で依頼することが出来ます。
一般的な専門業者に月1回のペースで空き家の管理を依頼した場合、月額3,000円~1万円のサービス料を支払う必要があります。専門業者が複数あるようなら見積を比較して業者を決めてもよいでしょう。
全国各地の様々な業者のサービスを利用したユーザーの口コミ、満足度や具体的なサービス料金を比較してお願いすることができるサイトです。
提携業者は33,000社以上で、サービスの種類は200種類以上ととても豊富な内容から選ぶことができます。
ハウスクリーニング・不用品回収・引越し・剪定・造園・害虫駆除・害獣駆除・防犯サービス・リフォーム・家電の取り付けや設定・家具の修理・家具の組み立てなど
希望するサービスを選び、お住まいの地域を選ぶと、利用した方の口コミやだいたいの価格を見る事ができるので、見積もりを取らなくても料金を比較できます。最大10万円の保証つきなのでもしもの時も安心です。
ホームセキュリティサービスを行っている警備会社もポストの確認サービスを行ってくれるので確認しましょう。
全国的にはアルソック(綜合警備保障)、セコムなどさまざまな警備会社がオンラインで空き家を監視するホームセキュリティサービスを展開しており、ポストの確認サービスを含む空き家管理サービスを展開しています。
アルソック(綜合警備保障)の場合、月額2万円~3万円の費用はかかりますが、警備会社ならではのホームセキュリティもついていますので、留守中に空き家に侵入しようとした人がいた場合などでも即現場に急行してくれます。
ホームセキュリティでお悩みの方は、こちらのサイトがおすすめです。今までホームセキュリティを利用したことがなかった方にとって、料金やプランなど分からないことだらけではありませんか?
「ズバット」では、警備会社が住まいに合わせて「最適なプランと料金」をご提案してくれます。しかも、無料でセコム・ALSOK・全日警・関電SOS・東急セキュリティ・leafee (リーフィー)の6社から見積もりをとり比較することができるので安心です。
空き家の管理はまず「空き家であることがばれないように」したいものです。
最近は空き家であることが分かるとそこに不法侵入して犯罪の根城にする犯罪者もいますし、空き巣やごみなどの不法投棄を誘うことにもなりかねません。
空き家を空き家で無いように見せるには、適度に清掃が行き届いて人の手が入っているように見えることと、ポストに郵便物がたまったままになって人が不在であることがばれないようにすることです。
そういう意味では、空き家のポストの管理は単純な作業ではありますが、防犯面では極めて重要です。さまざまなサービスを利用して空き家の管理を適切に行いましょう。
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