親が病院に入院した時やリハビリ施設に入った時の空き家の対処方法

最近は結婚すると親と別居する場合も多くなっていますが、その場合に問題となってくるのは親が一時的にいなくなった空き家の管理です。

 

親が長期間入院したり、リハビリ施設に入所した結果一時的に空き家になった場合、親の介護と空き家の管理が同時に課せられて困惑するケースも実際に多いです。

 

実際にはまず親の介護を優先することを考えることになりますが、空き家の管理をいかに負担にならないようにこなしていくかも考えなくてはなりません。

 

まず空き家になる期間がどの程度なのかを想定し、数か月以上にわたる場合は効率よく空き家の管理ができる何らかの方法を検討されることをおすすめします。

 

1 親が一時的にいなくなるケース

親が一時的にいなくなるケースは家庭ごとにその内容が異なります。

 

ここでは特に考えられるケースを挙げ、それぞれの場合でどの程度空き家の管理が必要になるのかご紹介します。

 

@入院

 

最も多いのが空き家に住んでいた両親のいずれかが入院することです。入院ともなれば罹っている病気によって家を空ける期間も増えますし、付添いも必要となるために空き家状態になることもしばしばです。

 

特に「ガン」や「脳梗塞」「脳卒中」など治療に時間がかかったり手術後のリハビリに時間が必要な場合は数カ月にわたって実家が空き家になる可能性もあります。

 

空き家になる期間が数カ月程度見込まれる場合は以下のようなことに考慮してください。

 

  • 電気⇒冷蔵庫などを動作させておく場合は契約を維持したままでも可
  • 水道⇒清掃で使う場合には契約を維持したままでも可
  • ガス⇒調理や給湯を使う場合には契約を維持したままでも可
  • 新聞や郵便物⇒定期的に回収できない場合は休止や転送届を提出
  • 回覧板⇒事情を知らせたくない場合は自主的に確認が必要

 

ただし、付き添っている家族が決まった日時に帰宅して生活している場合や日中のみ病院に付添いするような場合はこの限りではありません。

 

実際には「日中に時間が無くてできないこと」をどこまでやるのかがポイントになってくるでしょう。

 

A施設入所

 

病院を退院後にリハビリを行うため別の施設に入所する場合も最近では多くなってきました。また、リハビリを重ねても回復が見込めなかったり、そもそも高齢になって自宅での自立した生活が困難になって老人ホームやグループホームに入所する場合もあるでしょう。

 

リハビリ施設の場合、一般的には3ヶ月程度入所することが多く、それ以降は別の施設に移動を求められる場合もあります。

 

施設に入所した場合はその施設に入所している期間がある程度はわかるので、その期間内にどれだけ空き家の管理を要するかを確認してみましょう。

 

老人ホームやグループホームは一度入所するとそこが終生の住まいになることが一般的ですので、空き家の管理よりも空き家の処分を検討する方が良いでしょう。

 

仮に、空き家になる期間が3ヶ月程度見込まれる場合は以下のようなことに考慮してください。

 

  • 電気⇒冷蔵庫などを動作させておく場合は契約を維持したままでも可
  • 水道⇒清掃で使う場合には契約を維持したままでも可
  • ガス⇒調理や給湯を使う場合には契約を維持したままでも可
  • 新聞や郵便物⇒定期的に回収できない場合は休止や転送届を提出
  • 回覧板⇒事情を知らせたくない場合は自主的に確認が必要

 

入院でも施設入所でも、空き家に期間が数か月程度であれば対処の方法は変わりありません。

2 期間別の管理方法と掛かる費用

それでは空き家になる期間別にどこまでの管理を要するかを考えてみましょう。

 

期間が長期間になればなるほど、第三者の提供する有料サービスを利用したり、空き家そのものの売却や賃貸など、管理そのものを自分が行わずに済む方法を検討することになります。

 

ここからは具体的な期間別に必要な管理をピックアップしてみます。

 

@数カ月の場合

 

空き家になる期間が数カ月の場合、次の部分の管理について検討が必要です。

  • 電気⇒冷蔵庫などを動作させておく場合は契約を維持したままでも可
  • 水道⇒清掃で使う場合には契約を維持したままでも可
  • ガス⇒調理や給湯を使う場合には契約を維持したままでも可
  • 新聞や郵便物⇒定期的に回収できない場合は休止や転送届を提出
  • 回覧板⇒事情を知らせたくない場合は自主的に確認が必要

 

ただし、気候や災害によって特段の配慮が必要な場合も出てきます。

 

例えば台風の通過直後や強い地震が発生した後はインフラや設備が破損していないかどうか確認する必要があるためです。最悪の場合、飛散物が発生して周辺の住居を破損しているような場合もあるので、その場合には空き家の管理者として適切な対応を心掛けましょう。

 

自分がすぐに駆け付けることができない場合や、定期的に空き家に来ることができない場合は便利屋や警備会社に依頼して管理してもらうことも検討しましょう。

 

なお、便利屋や警備会社のサービスについては「空き家を管理して貰う場合の管理業者はどこが良いのか?費用はどのくらい?」に詳しく掲載しています。

 

A半年から1年以上になる場合
  • 電気⇒使わない場合は中身を空にしてコンセントを抜く
  • 水道⇒清掃で使う場合には契約を維持したままで可
  • ガス⇒調理や給湯が不要な場合は契約を解除して経費を節約
  • 新聞や郵便物⇒新聞は解約、郵便物は転居届で病院等へ届くように対応
  • 回覧板⇒事情が説明できる場合は回覧を休止してもらう

 

空き家になる期間が半年から1年以上になる場合は、まず「空き家を今後どのように使うのか」を決めて対応することが必要です。再び誰かが住めるように維持するのであれば当然すべての項目は○となりますが、そうでない場合は△の項目があっても問題はないでしょう。

 

むしろ病気で入院する場合や老人ホームに入所する場合でない限り、年単位で空き家にすることは少ないでしょう。

 

年単位で空き家にせざるを得ない場合は、むしろその状況が継続しないように空き家の処分(売却や賃貸)も同時に考えるべきです。

 

B目処がわからない場合

 

空き家になっている期間の目処がわからない場合は、まず「目処を付ける」ことを最優先しましょう。それまでの間は細かい部分まで空き家の管理は行っておくべきです。

 

例えば売却や賃貸を行うことになった場合、当然程度のいい住宅であればあるほど使用者も購入者も見つかりやすいですし、価格も高く設定できることになります。

 

場合によっては老人ホーム入所費などを空き家の売却や賃貸によって生み出すことも可能ですから、価値のある不動産として考えて適切な管理を行っておくべきです。

 

具体的には、水道や電気など生活に欠かせないインフラは売却や賃貸した後でも使える状態にしておくこと、そのために必要な管理は欠かせないと考えましょう。

3 まとめ

空き家の管理をいきなり任されてしまっても、それがいつまで続くのかわからなくなったり、実際に管理するとなってもどれだけのことをすればいいか困惑する人も多いです。

 

まず考えるのは「いつまで続けるのか」です。病気や高齢化などで居住する人がいなくなってしまうことが明確になった時点で、そのまま空き家として放置してしまうよりは賃貸や売却を検討して資産として活用することを考えるべきです。

 

親の世代には一生元気で過ごして欲しいものですが運命だけは変えようがありません。親が元気なうちに「もし施設に入った場合はどうする」などと、実家が空き家になってしまう前にその管理について相談しておくのもよいでしょう。

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