空き家にネズミが出てくるようになると、糞が家の中に落ちていたり、ソファーや座布団などがかじられていたりと、明らかにネズミがいることが分かる痕跡が見られるようになります。
ネズミの繁殖力は極めて高く、1組のカップルがいた場合1年後には個体数が約50匹から80匹になるほどです。
いくら退治してもどんどん増え続けることもあり、環境的にも不衛生な状況になります。空き家を管理している方は、いないと思うのではなく「いるかもしれない」「いるはずだ」ぐらいに考えてネズミ対策をすることをおすすめします。
このページでは、空き家に住み着いているネズミを駆除する方法や費用、住み着かないよう予防する方法を解説していきます。
バネ式の罠 | ホームセンターで1個500円程度 |
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カゴ式の罠 | ホームセンターで800円程度 |
粘着シート | ホームセンターで5枚~10枚程度入った箱が1つ500円~1,000円程度 |
毒の入った餌 | ホームセンターで10個~20個程度入った箱が1つ500円程度 |
超音波装置 | 1,500~20,000円 |
専門業者 | 30坪~35坪程度の2階建て住宅1回あたり40,000円~50,000円程度 |
もし空き家にネズミの住んでいる痕跡が見られるときや、実際にネズミによる被害がある場合は駆除業者に依頼するか、市販の駆除アイテムを購入して設置することを試してみましょう。
試した結果、思った効果が出なければ、別のアイテムを使ってみたり別の業者に依頼することも検討するとよいでしょう。
バネ式の罠 | ホームセンターで1個500円程度 |
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バネ式の罠は、アニメ「トムとジェリー」でよくいたずらのアイテムに使われているタイプのものです。
金具の部分に置いてある餌をネズミが食べた時点でバネが動作し、ネズミを挟み込んで捕える仕掛けで、ネズミの巣の近くや天井裏などネズミの通り道に設置すると効果があります。
このタイプの罠はホームセンターでは1個500円程度で購入することができます。
餌さえ補充すれば何度でも使うことができるのはバネ式ならではのメリットです。
30~40坪の家であれば、平均して2階建て・3LDKの広さとしても各室1個、それに加えてそれぞれの階の天井裏に最低2個は設置する必要がありますから、4個+4個=8個(4,000円程度)は設置するべきでしょう。
カゴ式の罠 | ホームセンターで800円程度 |
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カゴ式の罠はバネ式と違ってネズミを生きたまま籠の中に閉じ込めるタイプです。
餌でつると言うのはバネ式の罠と原理は一緒なのですが、生きたまま捕獲するので捕まえた後の手間がかかるのが欠点です。
その代わり、一度にたくさんのネズミを捕まえることができるメリットがあります。カゴ式の罠もホームセンターで800円程度で購入することができます。
30~40坪の家であれば、平均して2階建て・3LDKの広さとしても各室1個、それに加えてそれぞれの階の天井裏に最低2個は設置する必要がありますから、4個+4個=8個(6,400円程度)は設置するべきでしょう。
粘着シート | ホームセンターで5枚~10枚程度入った箱が1つ500円~1,000円程度 |
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粘着シートは、昔で言う「とりもち」と呼ばれるもので、ねずみがそこを通った時にシートにくっついて動けなくなってしまう仕組みの罠です。
くっついていても数日はネズミが生きているので、生きている時に処理をするのが少々手間がかかりますし、そのまま息絶えたネズミを放置していても悪臭がするので、定期的に粘着シートのチェックをすることが必要です。
また、餌でおびき寄せるわけではないので、ねずみの通り道にシートを設置しないと効果がありません。
粘着シートはホームセンターやドラッグストアで売られていて、5枚~10枚程度入った箱が1つ500円~1,000円程度で販売されています。
30~40坪の家であれば、平均して2階建て・3LDKの広さとしてもそれぞれの階の天井裏に5個程度は設置しないと通路を抑えられないので、家全体では10個程度(合計1,500円程度)は設置するべきでしょう。
毒の入った餌 | ホームセンターで10個~20個程度入った箱が1つ500円程度 |
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毒の入った餌を仕掛けるのも方法の1つですが、子どもやペットが誤って食べてしまわないよう注意が必要です。
あと、毒餌を食べたネズミはどこかで死んでしまいますが、人の手の届かないところで死んでしまった場合にその死骸を探す手間がかかります。
毒餌はホームセンターやドラッグストアで売られていて、10個~20個程度入った箱が1つ500円程度で販売されています。
30~40坪の家であれば、平均して2階建て・3LDKの広さとしてもそれぞれの階の部屋ごとに2個、あとは押し入れの中に1つずつ設置しないと効果がないでしょう。
ですので、家全体では20個程度(1,000円程度)設置する必要が出てきます。
ちなみに毒餌には使用期限がありますが、一般的には2ヶ月程度しか持たないのですぐに交換できるよう予備の毒餌も購入しておくとよいでしょう。
超音波装置 | 1,500~20,000円 |
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超音波装置は、ネズミの嫌がる超音波を発す装置を設置してネズミを寄せ付けない効果をもたらすアイテムで、人間には聞こえない音で発せられるので生活環境に悪影響を及ぼすことはありません。
超音波装置は家電量販店やホームセンターで販売されており、2個セットで3,000円程度が一般的な価格です。
あと、あくまで超音波なのですべてのネズミに耐性があるわけではありません。中には耐性があるネズミもいて、それらは我慢して空き家に居続ける場合もあります。
口コミで話題のネズミ撃退グッズのネズミガード。こちらは効果がなければ返金してくれる返金保証つきだから、「効果があるか心配・・・」という方も、一度お試しください。
ホームセンターやAmazonで販売されているものは、電源がコンセントのものが多いですがこちらは電池式です。24時間継続使用で2~3か月使えるので、定期的な見回りの際に電池を確認すると安心です。
専門業者 | 30坪~35坪程度の2階建て住宅1回あたり40,000円~50,000円程度 |
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ネズミは人の手が届かないところに巣を作ったり、排水管を通じて空き家の中に入ってくることもあるなど、素人の手だけでは完全に駆除できないものです。
空き家のネズミを完全に駆除するならば、専門的知識を持っている業者に依頼することも方法の1つでしょう。
気になるのは費用ですが、30坪~35坪程度の2階建て住宅であれば1回あたり40,000円~50,000円程度で行えます。
ただし、完璧にネズミを駆除したい場合は1カ月ごとに複数回(5回程度)依頼しないと効果が見込めません。
ですので、実際にかかる費用は20万円~25万円程度はかかってしまうでしょう。
専門業者に依頼すると、排水管や床下の確認をしてくれて、ネズミの通り道があればふさいでくれる「予防」もしてくれます。
ネズミが空き家に出てこないようにするならば、年1回程度定期的に専門業者にネズミの駆除を依頼するとよいでしょう。
家の屋根裏、厨房内などに潜んでいるネズミ、ハクビシン、コウモリ、イタチの駆除を専門にしたサービスを提供する業者を紹介してくれるサイトです。
相談、出張費、見積もり0円が特徴で、日本全国どこでも依頼できます。ネズミは主に捕獲機・粘着シートによる捕獲を行ってもらえて、価格は15,000円から。ネズミの被害でお悩みの方におすすめです。
空き家の中にいるネズミを減らすためには、ネズミの住みづらい環境をつくることが大切です。
業者ではなくなるべく自分でどうにかしたいという方は、これから紹介する5つの方法を定期的に実践すると効果は確実に見込めますので、ぜひ実践してください。
まず、空き家の中に餌となるようなものは置かないようにしましょう。
どうしても残しておく必要のある食品は密閉容器やしっかりと閉まる戸棚に入れてネズミの侵入を防ぎましょう。
見過ごしがちなのは仏壇のお供え物です。供養の一環でお菓子などを備えることがありますがネズミは容赦なくそれを餌にします。
人間の食べ物でない物でもネズミは喜んで食べる場合があります。例えばドッグフードやキャットフード、生け花などはネズミが喜んで食べる場合があります。
ネズミは巣作りをする動物で、柔らかい布や紙などを使ってベッドを作ってクラス習性があります。
ですので、空き家の中にネズミの巣の材料に使われてしまうティッシュペーパーや衣類、ビニール袋を空き家の中に置かない方がいいでしょう。
どうしても置く場合はネズミが侵入できない場所で保存してください。
特に注意してほしいのは、押し入れの中に放置されている布団や座布団、その他ダンボールや新聞紙なども巣作りの材料にされてしまうので気を付けてください。
家の中のネズミを退治しきったとしても、また新たなネズミが侵入する可能性は残ります。
ネズミは床下の通気口や排水溝、排水管を通じて空き家の中に侵入してくる可能性が高いので、想定される進入路には金網などを付けてネズミが入り込めないように対策をしましょう。
ネズミは体が柔らかいので思わぬ隙間から侵入してきます。
赤ちゃんの握りこぶしぐらいのスペースがあればネズミは十分侵入できますので、それらの隙間はしっかりとふさいでおきましょう。
あと、隙間をふさぐのは空き家の中のネズミがすべて駆除出来てからです。そうしないと閉鎖的な空間の中でネズミがどんどん増えてしまいます。
ネズミの嫌がる臭いのする忌避剤を空き家の周りに散布してネズミの侵入を防ぐ方法や、超音波装置を設置するのもおすすめです。
忌避剤の効果が十分であれば、空き家にネズミが寄ってこなくなると同時に空き家の中にいるネズミも逃げ出してしまいます。効き目が切れないように繰り返し忌避剤を散布しましょう。
超音波装置は電源を必要とするものが多いので、使用される場合は電源の確認をしておきましょう。
Yahoo!の知恵袋でも空き家とネズミのお悩みは多く掲載されています。
近所の空き家にネズミが発生している場合、ネズミが通りそうな通路をふさぐこと、通路に罠を仕掛けてネズミを捕獲することからはじめましょう。
ネズミが一向に減らない場合は、自治体の空き家対策担当課へ相談することをおすすめします。最近では「空き家対策」を担当する部署を設けている自治体も多く「空き家への苦情」を伝えるだけで担当課まで取り次いでくれます。
ネズミが繁殖するような不衛生な空き家は「特定空き家」として自治体が指定し、持ち主に指導できることになっています。
もし、自治体の命令や勧告に空き家の持ち主が応じない場合は罰金を科せられたり、行政代執行として自治体が空き家の持ち主に代わって強制的にネズミの駆除を行うこともありますので、結果として状況が改善されます。
ほんの小さな穴からでも、大人のネズミも子どものネズミも侵入してきます。その隙間は2㎝ということなので、侵入口を防ぐということが、いかに難しいかがわかります。
噛まれる | 鼠咬症(そこうしょう) |
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排泄物 | サルモネラ症 |
寄生虫 | ツツガムシ病 |
ネズミは集団で行動するので、1匹発見した場合すでに数匹家の周りにいることを覚悟しなければいけません。家の被害はもちろん、家に住む住人の被害もあります。
ネズミの被害が多い場所としては、天井・屋根裏・台所・浴室・物置部屋です。ネズミ捕りや殺鼠剤を置く場合は、そういった場所や糞があった場所に置いておくことをおすすめします。
ネズミの活動が特に活発になるのは、繁殖期である春と秋です。この時期になるとネズミは空き家など安全な場所に巣を作って子作りを行います。
ネズミにとって空き家は餌も調達できるし、外敵もいないので子育てには快適な場所ですから、空き家を見つけるとすぐに居ついてしまうでしょう。
床下や天井裏からバタバタとネズミの足音が聞こえるようになったら、既に巣があって10匹以上のネズミが居ついていると考えていいでしょう。
特に築年数が経っている空き家の場合は「もしかしたらいるかもしれない」と想定して、1度きっちりと家中をネズミがいるかチェックしてみることをおすすめします。
ネズミの駆除の相談、出張費、見積もり0円が特徴で、日本全国どこでも依頼できます。ネズミは主に捕獲機・粘着シートによる捕獲を行ってもらえて、価格は15,000円から。ネズミの被害でお悩みの方や自分ではどうすることもできないという方に特におすすめです。
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