自然環境の変化によって、主に山間地帯に生息していたコウモリが住宅街の空き家に住みつくような事例が多くなっています。
特に空き家は人気がなく安全に巣作りができることから、コウモリが住みついて巣を作ってしまいます。
コウモリの糞による「糞害」は、空き家の床板や天井板を腐らせてしまうなど、空き家の価値を下げてしまう実害をこうむります。
このページでは、空き家でコウモリを発見した時にどうすればよいかを解説していきます。
空き家に巣を作ったコウモリを駆除することは、法律に抵触しなければ可能です。
コウモリは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)」によって守られているので、成獣に限らず子どもや卵も一般の人が捕獲したり駆除して殺傷することはできません。
ただし、法律には例外規定も設けられていますから、法律に触れないかどうかを確認しながら駆除を検討しましょう。
コウモリが空き家に巣を作って糞をしてしまうと、悪臭を放ち腐敗すれば天井板などを腐らせてしまい空き家そのものを傷つけてしまいます。
さらに、海外ではコウモリがウィルスを持っているともいわれ、野生動物なのでマダニやコウモリトコジラミなどの寄生虫がいることもあるのです。もちろん、糞にも含まれることもあり、糞から害虫が発生することもあります。
野生の動物が住みついてしまうことで様々なリスクがあることから、健康被害が出てからでは遅いのです。
法律では「巣」の撤去について禁止されている記載はありませんから、成獣や子どもあるいは卵を傷つけないように巣だけを撤去すれば問題は生じません。
コウモリの巣は天井裏や屋根裏にあるので、脚立(きゃたつ)を購入して足場を確保して、実際に天井裏や屋根裏に入らないと駆除はできません。
脚立はホームセンターでは3段(120cm)で約4,000円、4段(約150cm)で約5,000円程度で購入できます。
庭木の剪定など他の用途にも使えるのでこの機会に自宅に備えて付けておいてもいいでしょう。
天井裏や屋根裏に入って、コウモリの巣を見つけたら卵や成獣などを傷つけないように捕獲して外に放ち、残された巣を撤去しましょう。
この時、体重の重い人が入ると重みに耐えかねて天井板などが破損する場合もあるので、できる限り体が小さくて体重の軽い大人が入ることをお勧めします。
コウモリの駆除を請け負うことのできる業者はゴキブリやシロアリなどの害虫駆除を請け負う業者が多く、コウモリの駆除にも対応可能な業者と言えます。
業者でもコウモリを殺傷することはなく、卵や巣を空き家から取り除いてから、空き家に再びコウモリが侵入しないように通気口などへネットや金網を設置するのが主なサービスです。
費用は巣の除去とネット等の設置で1件に付き1カ所3万円程度から請け負ってくれる場合が多いです。
忌避剤などを散布する場合には別途実費を請求されることもあります。
業者は現地下見の上で見積もりを作成してくれますから、施主であるあなたと協議して納得できる金額でコウモリの駆除に取り掛かることもできます。
日本全国・年中無休・24時間対応で鳩を駆除してくれます。「30,000円~」で追加料金不要な料金体系だから安心です。
コウモリを傷つけない「追い出し」、「再発予防」をプロの技術でやってもらえるので、鳩のフンでお悩みの方におすすめです。現地調査は無料なので、気軽にご連絡ください。
コウモリの糞害によって空き家の一部が破損するなど実害をこうむっていて、既に様々な対策を講じても被害が減少していない場合は、被害者が市の許可を受けた上でコウモリを捕獲することができます。
許可さえもらえば、業者に依頼してコウモリを駆除してもらうことも可能になります。前もって許可をもらう場合は、自治体の動物愛護や狩猟を担当している部局へ相談しましょう。
実際の状況を説明するための写真や映像があればぜひ提示できるよう準備して置くことをお勧めします。
コウモリに空き家へ巣作りさせないためには、侵入可能な箇所をふさいでしまう事や、空き家にコウモリを近寄らせないことです。
ここでは対策としておすすめできる3つの方法を詳しくご紹介します。
スプレータイプ | 1本800円程度 |
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燻煙タイプ | 3個入りで800円程度 |
コウモリが嫌がる臭いを発する忌避剤を空き家に散布すれば、コウモリが空き家に侵入することも巣作りをすることもありません。
忌避剤はスプレータイプと燻煙タイプの2種類があり、それぞれに特徴があります。
スプレータイプは1本800円程度、燻煙タイプは3個入りで800円程度の価格で、いずれもホームセンターやドラッグストアで販売されています。
スプレータイプは通気口などコウモリが侵入してきそうな箇所に散布すると効果があります。
スプレー1本で10秒散布すると十分効果があります。ちなみにスプレー1本で20箇所程度の散布が可能です。
燻煙タイプは空き家の中に侵入してしまったコウモリを追い出す時に使います。6畳の部屋の天井裏で1つ使用するので、だいたい1部屋に1つ薬剤を使用すると考えてください。
30坪~40坪・3LDK2階建ての住宅であれば、部屋用に5個程度、あとは廊下やその他の部分に3個程度、合計8個あれば家じゅうに忌避剤を散布できます。
鳥用のネット | 2m×3m四方のもので1,000円程度 |
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コウモリは通気口を使って空き家の中に侵入してくるので、物理的に金網やネットを設置してコウモリが近寄れないようにするのが効果的です。
金網やネットは「コウモリ専用」として売られていることはないので、網目の細かい鳥用のネットを使うとよいでしょう。
鳥用のネットは2m×3m四方のもので1,000円程度から販売されています。
ホームセンターや農業用品店に行けばさまざまなサイズのネットを売っていますし、最近では100円ショップでも売っていることがあります。
ただし、あまりにも安い物を買うと劣化が早いのですぐに破れてしまうので、水や直射日光に強い材質のものを購入しておけば長持ちします。
超音波機器 | 2個セット2,500円程度 |
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超音波機器は、コウモリの嫌がる音を発する機器を設置して、コウモリを寄せ付けないようにすることができます。
コウモリは極端に耳が発達しており超音波が苦手な性質を持っています。そのため対策としてはかなり効果があると考えてよいでしょう。
超音波は人間には聞こえない音で発せられるので周囲の人々の生活に悪影響を及ぼすことはありません。
また、機器によっては鳥が近づいた時にLEDのフラッシュを点滅させたりして視覚でもコウモリを追い払う仕組みになっています。
超音波機器は家電量販店やホームセンターで販売されており、2個セット2,500円程度で販売されています。
機器によってはコンセントから電力を供給し続ける必要があるので、空き家で電気が使えるように電気契約を維持しておかねばなりません。
ソーラーパネルタイプの機器もありますが悪天候時には思ったほど電力が見込めないので、24時間効果を発揮させたいならばコンセントから電力を取るべきです。
30坪~40坪・3LDK2階建ての住宅であれば各階に2ヶ所程度設置していれば十分効果が見込めますので、4個分で10,000円あれば対策はバッチリです。
コウモリが隣の空き家に巣を作る場合もありますが、いくら困っているからと言っても許可なく一般市民がコウモリを駆除することは法律で禁じられています。
隣家のコウモリで困っている場合は、まず自治体の空きや担当部署に相談してください。
法律上、空き家に巣が作られた場合はその管理者が対応しなくてはならないのですが、管理が不十分な空き家は放置されたままで周辺の住民が困るため、最近では「空き家対策」の担当部署を設けている自治体も多くなっています。
特にコウモリが巣を作るような不衛生な空き家は「特定空き家」として自治体が指定し、持ち主に改善を命じることができます。
もし、自治体の命令や勧告に空き家の持ち主が応じない場合は罰金を課せられたり、行政代執行として自治体が空き家の持ち主に代わって強制的に巣の撤去などを行うので、時間はかかりますが状況は改善されます。
コウモリの害があった場合、空き家を賃貸物件にしたり売却したいと思っていた場合、当然価値が下がりますから持ち主としてはここまでの事態になる前に対処をするべきです。
コウモリも動物愛護法に定める動物なので、むやみに捕獲したりはできませんが、法律に触れないように巣を撤去する事が出来れば、最終的には空き家からコウモリを退避させることは十分可能です。
忌避剤を使ったり物理的にガードするなどの対策を講じれば、コウモリが空き家に損害を与えることは防げます。
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