空き家を狙った事件も増えています。「窃盗グループは地図アプリ(の写真)を使い、敷地内の雑草の生え方などを見て空き家を探していた」とされる事件もあっており、空き家の手入れをしておかないと目を付けられてしまうことがわかります。
そもそも空き家の庭や雑草の管理はどこまでやるべきなのか?どこに頼んだら良いのか?管理にかかる費用はどのくらいないか?などを詳しく解説します。
お金はかかりますが、庭の除草を定期的に業者に依頼するのが周辺の住人にも迷惑をかけないので最も適切な対処方法です。
特に、自分が遠くに住んでいたり仕事が忙しいなどで定期的に除草ができない場合は業者に依頼して自分の代わりにそれらをこなしてもらうしかないでしょう。
ここで言う「業者」として代表的なのは、以下の業種になるでしょう。
剪定・除草費用例 | 5,000円~10,000円 |
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園芸業者は「植木屋」や「エクステリア業者」とも呼ばれますが、植物を販売したり植栽を専門的に行っている業者なので、庭を少しでもきれいにしておきたい場合はしっかりと対応してくれます。
費用は専門業者である以上割高で、例えば成人の大人の背丈より高い(180cm以上)の松の場合、2時間の剪定で10,000円程度の費用が掛かります。
また、雑草の除草作業を依頼した場合は面積によって従事する作業員の分だけ費用が掛かりますが、1名を依頼した場合2時間で5,000円程度の費用を請求されることが多いようです。
剪定・除草費用 | 3,000円~10,000円 |
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管理人が経営している便利屋では、草取りは1時間1名4400円、草刈りは1時間3300円+機械使用料金と見積もりしております。
便利屋へ依頼すると、基本的に時間単位で費用を請求されます。1人1時間あたり約3,000円くらいの費用と、実際に使用する道具などの燃料代などの実費相当分や草や剪定くずなどの処分費用を別途請求されます。
便利屋ファミリーは全国チェーンの便利屋さんです。空家・空地管理はもちろん、アパートの管理など様々な依頼にこたえてもらえます。長期入院の時の管理から、退院後の家事手伝い・病院の付き添い・訪問サービスなど空き家管理だけではなく様々なことでも利用できるので、実家の様子が心配という方はメリットが多いようです。
庭の手入れなどはオプションで3,000円程度で付けることができます。
空家・空地管理 | 2,500円~ |
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アパート管理 | 2,500円~ |
詳しくは「空き家を管理して貰う場合の管理業者はどこが良いのか?費用はどのくらい?」に詳しく掲載しています。
便利屋といっても様々な業者がいるので、見積もりで比較してから依頼するのもおすすめです。頻繁に除草作業を依頼するのが面倒な方は、便利屋に防草シートを張ってもらいましょう。
全国各地の庭木の剪定や草取りをしてくれる業者など様々な業者のサービスを、利用したユーザーの口コミ、満足度や具体的なサービス料金を比較してお願いすることができるサイトです。
草むしりのサービスで検索すると、現在790件のサービス業者の方が在籍。「ランキング」「料金が安い順」「口コミが多い順」「口コミ評価の高い順」と絞り込み検索を使うこともできます。
草むしりの価格は庭の広さによって違います。平均的な基本料金は10平米 2,500円程度が多く、ゴミ回収1,000円から5,000円という記載があります。ぜひ良さそうな便利屋を見つけてください。
提携業者は33,000社以上で、サービスの種類は200種類以上ととても豊富な内容から選ぶことができます。
ハウスクリーニング・不用品回収・引越し・剪定・除草作業・造園・害虫駆除・害獣駆除・防犯サービス・リフォーム・家電の取り付けや設定・家具の修理・家具の組み立てなど
希望するサービスを選び、お住まいの地域を選ぶと、利用した方の口コミやだいたいの価格を見る事ができるので、見積もりを取らなくても料金を比較できます。最大10万円の保証つきなのでもしもの時も安心です。
管理費用 | 月額5,000円程度 + 掃除料金 |
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セコムやアルソックなどは「ホームセキュリティサービス」として、有料にはなりますがネットワークカメラでの空き家監視や侵入者がいた時の警備員派遣を行っています。
ホームセキュリティ業者は、これらのサービスの一環で空き家の掃除や雑草の除草作業などを請け負ってくれます。
ただし、ホームセキュリティサービスとは別費用になりますのであらかじめ各業者のホームページなどでサービス内容や掛かる費用を確認しましょう。以下のホームページを参考にしてください。
関連記事:空き家のホームセキュリティサービスは使うべき?防犯対策はどうすればいい?
剪定・除草費用 | 月額5,000円~10,000円 |
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自治体では高齢者の社会進出を進めるために高齢者事業団(シルバー人材センター)を設置して、高齢者の就労の場を提供しています。
シルバー人材センターでは、65歳以上の高齢者がさまざまな日常雑務を請け負ってくれますが、当然庭木の剪定や雑草の除草なども請け負ってくれます。
費用はそれぞれのシルバー人材センターで異なりますが、手作業での除草は1日(8時間)5,000円程度、成人の大人の背丈より高い(180cm以上)の松の場合、8時間の剪定で10,000円程度の費用が掛かります。
あくまで専門家ではなく、事前に研修を受けた高齢者が派遣されてくるので「きれいさ」「美しさ」については二の次になってしまいますが、費用の割にはしっかりと仕事をしてもらえるので依頼するだけの価値は十分にあります。
ただ、遠方からの空き家の所有者不在での依頼を受け入れてくれるのかどうかは、それぞれの地域のシルバー人材センターで違います。地域によっては、夏場の除草作業は高齢者の負担になるため「中止」となっているところもあります。依頼する際は、そういった点も調べることをおすすめします。
除草を自分でやるとお金はかかりませんが、移動のための交通費や燃料費、作業で使う工具などの購入費や燃料費が掛かります。
実際、移動だけで高速道路の料金やガソリン代を考えてみた時、地元の業者等に依頼した方が安い場合は無理に自分自身で剪定や除草をする必要はないかもしれません。
また、除草する場合には時間短縮のために草刈り機を使うこともあるでしょう。草刈り機自体は1台15,000円程度で購入できますが、不慣れな人が使うとケガの原因になるので不安な場合は手を出さない方がいいでしょう。
自分で雑草管理をやる際の提案として、砂利やレンガを敷き詰める・水で固まる土を盛る・除草剤をまく・防草シートを敷く、といった対策方法はありますが、広い面積になると大掛かりな作業となり、自分でやるのは困難です。
さらに、自分で剪定や除草をした場合、生じた枝葉などのゴミをどのように処分するかも考えなくてはなりません。
自治体では剪定くずや除草後の草は基本的に無料で回収してくれる場合が多いですが、ごみステーションに出すときに「枝葉はひもで縛って束ねる」「草は土を振るい落として乾かしてから出す」など細かい決まりごとがあるので前もって確認しましょう。
特に剪定くずはその量によってはごみステーションへ出すのではなく、クリーンセンターへ持ち込むが必要な場合もあるので、生じる量もあらかじめ予測してから自治体に問い合わせましょう。
自分ですべてをやろうとせずに、うまく業者の方を利用しつつ、自分でできる部分はやる!というスタイルの方が、無理なく空き家の雑草や庭木を管理できると私は考えます。
除草の場合は、草の種などが飛散してくることもあり、何度抜いても永遠に雑草が生えなくする方法は正直言ってありません。
その代わり、ホームセンターで販売されている「防草シート」や砂利を購入して庭に敷き詰めておけば、雑草を生えにくくすることはできます。
防草シートは1枚(1m×1m)あたり800円程度、砂利は10kg500円程度で販売されています。砂利の場合は少なくとも5cm以上の深さができるように敷き詰めておかないと防草の効果がないので注意しましょう。
「防草シート」をホームセンターで購入しておけば、便利屋さんが設置をしてくれるサービスなどもあります。庭木の処分もお願いできるので、数日間で庭をキレイにしたいという方はおすすめです。
※リショップナビでの砂利を敷き詰めた事例※
土を平らにする⇒防草シートを敷く⇒砂利という作業を行った事例です。空き家を貸し出すなど、将来的に誰かが居住する可能性があるなど、住居として空き家を再利用することが決まっている場合は庭をリフォームをするという手段はおすすめです。
庭・ガーデニングの中心になる価格帯は数万~100万円程度で、整地・整備・砂利の敷き詰め・芝生の貼り付けなどができるそうです。一般的な家の広さであれば、50万程度でスッキリとした状態にできるそうなので一気に済ませたいと思っている方はこういった対策もおすすめです。
リショップナビは全国リフォーム会社を一括見積もりしてもらえるサービスです。店舗数は一括見積もりサイトの中でもトップクラスの1,500店舗があり、月間利用者数は5,000件と人気サイトです。
もちろん、庭のリフォームの一括見積もりもできるので、お悩みの方は利用してみてはいかがでしょうか
解体を検討中の方であれば、解体のついで雑草や庭木の処分も行ってくれることもあります。特に、大きく立派な木は、根も深いため完全に取り除くことが求められます。中途半端に残ってしまうと、地中に残った根が腐り、地盤沈下の原因になってしまうこともるのだそうです。
全国1,000社以上の厳しい審査をクリアした解体業者の中から、あなたの希望に沿った解体業者を無料で6社ほどみつけてくれます。
紹介された解体業者の見積もりを比較し、気になる所があれば詳しい内容を聞き契約することになります。選ばなかった業者には、見積もりサイト側の担当者の方が断りの連絡を入れてくれるので安心です。
そして、見積もりをしたからと言って、しつこく営業をしてきたリ、強要してくることもありません。「他社より40万円安くなった」「親切にアドバイスしてもらえてよかった」など口コミもよいものが多く、経験値が高い業者の方が来てくれるということで満足されている方も多かったです。
忙しくて時間がとれないという方や、なかなか空き家になった実家へ通うのが難しいという方は相談してほしいサイトです。
様々な地域で空き家の雑草は問題になっているため、雑草を規制する文言の入った「条例」が存在することを知っていますか?全国各地の自治体で制定されているので、空き家のある地域の条例を確認することをおすすめします。
まず、空き家の庭の手入れを怠ってしまえば、周辺の環境を悪化させるので様々な弊害が生じます。その弊害は空き家を持っているあなた自身だけではなく、隣地の住民などにも弊害を与えてしまう場合もあります。
特に、これから紹介する以下の項目については十分留意したうえで管理を行うべきです。
庭から雑草が生い茂って隣地にまで伸びて越境すれば、当然近隣住民から苦情が来ます。
それもそのはず、隣地の住民は自らが暮らしている家を丁寧に管理しているのに、隣の空き家の雑草が生い茂って入ってきてしまうと不快に思ってしまうのも理解できます。
秋から冬にかけて、庭で伸びた雑草が立ち枯れている光景をよく目にします。そうした枯草は空気が乾燥した状態で放置されると、よく燃えるので火災にも注意が必要です。
空き家で誰もいないことも見ればわかってしまうので、放火のイタズラやたばこのポイ捨てでも簡単に火がついてしまいます。
雑草が枯れているから何もしなくていいわけではなく、枯れた雑草こそ処分しておかないと大変なことが起こってしまう可能性が高いのです。
雑草が生い茂るとそこは既に「庭」とは言えません。セイタカアワダチソウなど背丈の長い雑草が生え茂ってしまえば、その足元付近にどんな動物が潜んでいようと周囲から見つかることはありません。
つまり、庭の雑草を放置していると、そこに野生の動物が住み着いてしまう可能性が高くなるのです。
イタチやヌートリアなど糞害をもたらす動物であったり、野良犬や野良猫は時に人間に危害を与えたりする場合もあるので、住み着いてもらっては困ります。
自分はたまにしか空き家の管理をしないからいいものの、隣人からすれば住み着いた猫の鳴き声に夜も眠れないなど、様々な生活の支障をきたす場合もあり得ます。
庭の木の枝が茂り、日当たりが悪いジメジメした場所にはそういった場所を好む虫があつまります。毛虫やムカデなどの刺されると皮膚炎を起こすような虫もいます。
虫が繁殖してしまうと、近隣の住人の方に迷惑をかけるだけでなく、駆除するために多くのお金をかけることになります。小まめな庭の手入れをすることによって、トラブルを最小限に抑えることができるということを覚えておきましょう。
関連記事:空き家のトラブル【害虫・害獣編】
空き家の雑草はあっという間に伸びてしまったり、台風や強風などの影響で枯草が飛散すると周辺の住民に迷惑をかけてしまうことも多々あります。
鳥が運んできた種が庭で成長してしまい、雑草程度だったものが大きいくなり木のようになってしまう場合もあるので、こまめな管理が必要です。
自然災害はいくら予防しても防ぎきれない場合もありますが、日ごろから何らかの方法で管理をしていた場合は、管理者の過失を問われることも少なくなり、賠償責任保険に加入していた場合は保険金で相手へ弁償することも可能です。
空き家のトラブルにおいて焦点となるのは「いかに普段から管理を行っていたか」ですから、様々なサービスを利用しながら適切に庭の管理を行っていきましょう。
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