空き家のガラスが割れていた場合の対処方法とかかる費用

空き家のガラスが割れていた場合の対処方法

割れた窓ガラスとヒビ

 

いつものように空き家の掃除に来てみると、窓ガラスが割れていたらみなさんはどのような対応を考えますか。

 

警察を呼ぶべきか、その前に掃除をするべきか、侵入者がいないかなど、様々なことを考えてしまいますがめったにないことなので、どこから手を付けて行動すればいいか戸惑う人の方が多いでしょう。

 

このページでは空き家のガラスが破損したときの対処について詳しく解説します。

 

窓ガラスが割れていた時にやっておくべき3つのこと

空き家の管理上、たまに掃除のためにやってきてみるとそこでガラスが割れていることに気づいたとします。まず、ガラスが割れていた時の対処法として知っておいて欲しいことを解説します。

 

①侵入者の有無確認

 

ガラスの修理と並行して、侵入者がないかを確認しましょう。ガラスが割れた考えられる原因は「外部からの衝撃」ですが、もう1つは「外部からの侵入」である可能性もあるのです。

 

空き家の場合は、誰がいつ侵入を試みてもおかしくないのですから、ガラスが割れていたら空き巣、窃盗などを疑ってみるべきです。

 

空き家の中に荒らされた跡がないか、置いてあったはずの家財道具が無くなっていないかなどを確認し、もし侵入された痕跡がある場合は速やかに警察に通報します。

 

その際は現場の状況はそのままにしておき、侵入者の指紋や足跡が採取できやすいように「現場保存」を心がけましょう。

 

②被害届の提出

 

もし、外部からの衝撃でガラスが割れている場合は、何らかの痕跡が残っているはずです。

 

例えば、強風で飛散したものが当たってガラスが割れているなら、当然されたガラスと一緒にその「飛散したもの」が落ちているはずです。

 

ですが、野球のボールや石など、強風で飛散することがないような物が落ちていたら「意図的に投げつけられた」と考えるしかありません。

 

そうなれば、警察に連絡して被害届を出し犯人を見つけてもらう「捜査」を依頼することになります。

 

警察とのやり取りが面倒くさいかもしれませんが、警察を介入させておかないとまた次の犯行が行われるかもしれませんし、空き家のガラスではない別の何かを傷つけられるようなケースに発展することは望ましくありません。

 

実際、単なるいたずら犯ではなく、あなたに恨みを持つ人の犯行、あなたの家族に執着しているストーカーの犯行もあり得る時代ですから、どんな場合であっても警察に相談することが必要です。

 

③早めの修理

 

盗難や犯罪の関係について整理や通報が済んだら、ガラスが割れたままにしておくのは危険なので修理に着手します。

 

新品のガラスを入れてもいいですし、とりあえずベニヤ板などを入れて仮復旧させておくことも可能です。

 

建具店にガラスの修理をお願いした場合、人の出入りできる窓のガラス(横幅90cm×高さ180cm程度)を1枚交換した場合、40,000円前後の費用が掛かります。

 

そこまでのお金が出せないという場合は、同じ大きさのベニヤ板をホームセンターで購入して代わりに当てはめることもできます。ベニヤ板は1枚5,000円程度で購入できますし、必要なサイズにカットしてくれる店舗もあるのでその日のうちに対処することは可能でしょう。

 

早めに修理しておかないと、そこから外部の侵入者が入ってきますから、そのまま放置しておくのはお勧めできません。

 

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ガラスの修理は誰に頼むのが安い?掛かる費用は?

ガラスの修理は技術があれば自分で行うこともできます。

 

あるいは、窓を取り外して業者に持ち込んだり、業者に出張してきてもらい現地で修理してもらうことも可能です。

 

防犯の観点だけで言えば、その日のうちに修理を終了してくれる方法で依頼することを考えた方がよいでしょう。

 

また、修理費も気になるところですが軽微な破損ならば自分で修理することも可能です。自分で修理をすれば最も安価な方法になるので、少しでも修理費を安価に済ませたい場合は破損状況を見て検討することをお勧めします。

 

①自分で修理する

 

自分でガラスを交換することは、以下のアイテムがあれば可能でしょう。

 

  • 軽トラックなど(新しいガラスや破損したガラスの運搬用)
  • 電動ドライバー(サッシなどのネジを外すため。電動の方が効率がいい)
  • ブルーシート(破損したガラスの飛散を防ぐため)

 

一般的な人の出入りできる窓のガラス(横幅90cm×高さ180cm程度)を1枚交換した場合、ガラス代だけで考えれば10,000円程度です。

 

自分で交換してしまえば、この「10,000円」だけで費用は済んでしまうので最も安価な方法といえます。

 

問題は割れたガラスの処分費です。自治体のクリーンセンターなどに持ち込んで処分してもらうとき、有料の場合と無料の場合と自治体で対応が分かれます。まずはガラスの処分について自治体に確認しておきましょう。

 

②便利屋

 

便利屋は軽作業などを何でもこなしてくれる業種ですが、窓ガラスの交換も当然対応してくれます。

 

便利屋の場合は時間給+材料代+処分代が基本なので、時間給次第でかかる費用も変わってくるといえます。

 

一般的な人の出入りできる窓のガラス(横幅90cm×高さ180cm程度)を1枚交換した場合、ガラス代だけで考えれば10,000円程度です。

 

そこに3時間の作業を依頼した場合、時給換算で2,000円×3時間=6,000円程度の費用が追加され、さらに破損したガラスの処分を依頼すれば1枚5,000円程度請求されるでしょうから、総額21,000円程度は最低でも必要と考えられます。

 

③建具店

 

一般的なガラス修理の方法は、「ガラス店」「建具店」などの名称で営業している業者に依頼して新品のガラスを入れてもらうことです。

 

ガラス交換費用の相場は、ガラス代+工事費+特殊経費+交通費で決まります。

 

このうち「ガラス代」の料金はガラスの厚さとガラスの種類で異なります。一般的な人の出入りできる窓のガラス(横幅90cm×高さ180cm程度)を1枚交換した場合、ガラス代だけで考えれば10,000円程度です。

 

その他、破られにくいワイヤー入りの防犯ガラスの場合は若干高くなり、同じ1枚でも15,000円から25,000円程度の費用になります。

 

最近は業者間の競争も激しいので、見積もりをしてもらってサービス内容や金額を比較することも可能ですが、とにかく急いで直してもらいたいときは工期を優先して依頼することも必要です。

 

④リフォーム業者

 

古くなった家をリフォームするのが専門の「リフォーム業者」でもガラスの交換は対応してくれます。

 

ただし、リフォーム業者は自分たち直属の技術者を確保していない場合もあり、その場合は外部業者に「下請け」で修理に対応することになり、その日のうちに修理をしてもらえる可能性は少なくなります。

 

直属の技術者がいる場合であっても、リフォーム作業を行っている別の家を優先することも多いので、過去に空き家のリフォームでお世話になったなどの縁がなければ自分の思う期間までにガラスの交換をしてもらえないかもしれません。

 

なお、リフォーム業者にガラス交換を依頼した場合、一般的な人の出入りできる窓のガラス(横幅90cm×高さ180cm程度)を1枚交換した場合、ガラス代だけで考えれば10,000円程度、これに工賃や出張費を加えると総額25,000円から35,000円程度の費用が掛かります。

 

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修理せずに放置するとどうなるか

空き家なのだから、ガラスを直す必要はないのではないかと考える人もいるでしょう。

 

でも、本来あるべきガラスが割られているまま放置されていると、「ここは空き家です」と名乗っているようなものです。

 

防犯上問題もありますし、空き家を財産と考えるならば破損したままでは財産の価値も下がるという考え方もあります。

 

さまざまな考え方はありますが、やはり何らかの修理は必要です。その理由を次のとおり解説します。

 

①「割れ窓理論」によると防犯上好ましくない

 

犯罪心理学には「割れ窓理論」という考え方があります。

 

これは「割れている窓がある家の周りには犯罪が増える」という意味なのですが、考えてみると納得できる理論です。

 

空き家に関して言えば、空き家がある=潜んでいられる場所がある、周辺の住民は他人の家に関心がない、この地域の防犯意識が低い、などさまざまな考え方が生まれ、その結果犯罪者を呼び寄せてしまう心理が働く、というのが「割れ窓理論」です。

 

あなたの管理する空き家だけが被害を受けるのはまだしも、そこをアジトにされて周辺の住民にまで盗難被害が続出するのは好ましくないことですので、やはりガラスの交換は行うべきです。

 

②価値のある不動産として維持すべき

 

あと、空き家に不動産としての価値を見出しているならば、ガラスが割れてどこからでも侵入者がウェルカムな状態で価値が維持できるかといえば、それは「No」です。

 

将来的に自分やその家族が住居として使うことや、第三者に貸し出す、売却するなどの活用を考えているならば、ガラス1枚といえども直しておくべきです。

 

実際、ガラス1枚が割れたまま放置されている空き家を、「程度良好」と言われても果たして信じる買い手がいるでしょうか。

 

ガラス1枚といえども、そこには空き家の管理者がどこまでその家を大切にしてきたが目に見える部分であることを理解しておきましょう。

ヒビや経年劣化がひどい窓は替えるべき?

窓ガラスにヒビ

 

空き家のガラスにはヒビや経年劣化がひどいガラスもあり、放置しておけばちょっとした強風でも割れてしまうような場合もあります。

 

まず、ヒビや劣化による色あせがある場合は強度も低下しているので、速やかに交換することをお勧めします。

 

あと、ガラスを支えている窓やサッシのパッキンが劣化していれば同時に交換します。パッキンは劣化するとそこから水が染み混んできてガラスの取り付けが不安定になったり、空き家の室内が湿気やすくなります。

 

空き家を快適な状態で維持しておくためにも、ガラスがガラス本来の用途である「防音」「防湿」「目隠し」の意味を果たせなくなっていたら交換を検討しましょう。

 

なお、窓ガラスの交換タイミングについては次のホームページに詳しく紹介されています。

 

窓ガラスの交換タイミング(ガラスの生活救急車)

保険で修理費用が補填される?

空き家にかかる保険といえば「火災保険」ですが、もし火災保険に加入していて、以下の補償を含む保険に加入している場合はガラスの修理費用を保険から補填してもらえる可能性があります。

 

風災補償

 

風災補償とは、雪の被害である「雪災」やひょうの被害である「雹災(ひょうさい)」とセットで特約として用意されているもので、火災保険が支払われるケースのうち約6割がこれらの被害とされています。

 

風災補償は「台風、突風、強風、木枯らしなどの強い風」によって建物や家財に損害があった場合となっていて、これらの原因で窓ガラスが破損したことが明らかな場合は保険金が支払われます。

 

ただし、隣家の洗濯物が飛んできた場合や子供が投げていた野球ボールが当たって割れるような「偶発的な破損」には対応しないので、その場合は相手方に弁償を求めるしかないでしょう。

 

火災保険は【台風・大雨・強風などで傷ついた外壁や屋根など】にも対応できます。面倒な申請から見積もりまでサポートしてくれるサイトもあります。『火災保険の教科書』では、6,000以上の方が保険を受領した実績もあります。

 

安心・安全の火災保険活用の教科書

 

盗難補償

 

盗難補償は、泥棒などが入ってきたときに破損させられたガラスや窓、それに実際に盗難にあった家財道具や金品などを補償する制度です。

 

盗難補償を得るためには警察に通報したり被害届を出すなど「犯罪行為にあった」ことを立証しておかねばなりません。

窓ガラスが割れる原因は?

そもそも、窓ガラスが割れるようなことはよほどのことがない限りはありません。

 

台風や大雨などによる強風や、建物全体に被害が及ぶ地震などの災害は別にすると、日常生活の中でガラスが割れるような場合は限られます。

 

具体的には、次のようなケースを想定しておけば問題はないでしょう。もし、これらの原因に対処しておきたい場合は、何らかの外部サービスを利用するしかないと思われます。

 

①周囲からの飛散物

 

周囲から何らかの飛散物が飛んできた場合、その飛散物の大きさや質量によっては窓ガラスも簡単に割れてしまいます。

 

2018年9月に大阪府に上陸した台風21号は住宅の屋根を吹き飛ばして巻き込み、その突風で飛散した屋根などの破壊物が次々に他の民家に飛散してガラスを割るなどの二次被害をもたらしました。

 

これらの被害を避けるには雨戸を閉じるしか方法はありません。最近の住宅には雨戸がない住宅も増えているので、その場合には別途設置することも必要になってきます。

 

②経年劣化

 

ガラスそのものには経年劣化はないのですが、ガラスを支える窓枠やサッシ、窓の防湿性を高めるパッキンなどは経年劣化が進みます。

 

ガラスにガタつきが生まれると、その分風の力を受けても耐える力が衰えてしまうのでちょっとした強風でもガラスが割れる可能性が高まります。

 

明らかに劣化している部品があったり、ガラスそのものがガタついている場合は速やかに対処した方がよいでしょう。

 

③侵入者によるいたずら

 

空き家に何者かが侵入していたずらをしたり、意図的に石を投げ込むなどの「投石被害」によってガラスが割れることもあり得ます。

 

これらは明らかに犯罪行為ですから、被害にあったら警察に通報するべきなのですが、被害が起きるまでに相談しても「被害はないのでしょう?」と言われて相手にしてもらえません。

 

こうなったら自分で予防するしかないと考えると、警備会社が提供する有料のホームセキュリティサービスを利用するほかありません。

 

空き家のホームセキュリティについては「空き家の防犯対策はどうすればいい?警備会社・ホームセキュリティサービスは使うべき?」に詳しく掲載しています。

窓ガラスが割れるのを防ぐには

窓ガラスが割れるのを防ぐには、自分たちだけでできる努力はあるものの、それ以上の事態(悪意のある侵入者、風水害)が起きると対処は難しい場合もあります。

 

雨戸がある家ならばすべての雨戸を閉めておけばいいのでしょうが、そうすると「ここは空き家です」と名乗っているようなものですから、それもできにくい事情もあるでしょう。

 

そうなると、空き家の管理を定期的に行い、いかにも人の手が加わっている状態に維持することで「この家で悪いことをしてもばれてしまう」と悪意のある侵入者に印象付けることしかないでしょう。

 

風水害については、前もってその時だけは雨戸を閉めるなどの一時的な対策を講じることでガラスを守っていくより確実な方法はないように思えます。

まとめ

空き家の窓ガラスなんて、少々割れていても問題はないと思う方もいるかもしれませんが、1枚のガラスといえども、それが割れているだけで第三者が受ける印象は明らかに変わります。

 

  • この家は空き家だ。ガラスが割れていても対処しないから人の手が入っていないはずだ。
  • 誰も気づかないならいたずらをしてもばれないだろう。
  • 周辺の人も何も言わないなら、中に入って潜んでいてもばれないかもしれない。
  • ガラスが割れていても誰も来ないところを見るとホームセキュリティは入っていないようだ。

 

これらのような印象がどんどん積み重なれば、侵入者はあなたの空き家をターゲットにし、愉快犯はストレス発散とばかりに窓ガラスを割るかもしれません。

 

その結果、あなたの空き家だけではなく周辺の住宅にも侵入者や愉快犯が被害を与える可能性が高まり、地域全体に治安の悪化をもたらす可能性も高まるのです。

 

たかがガラス1枚でここまで考えるなんて大げさだ、と思われる方もいるでしょう。

 

ですが、ニューヨークの地下鉄が1つの落書きから「日中でも乗車できない」ほど治安が悪化した事例があること、その落書きを官民総出で消し去っただけで治安が回復したという事例もあるのです。

 

空き家の管理は周りの人々に迷惑をかけないために行うものでもありますから、ぜひガラス1枚といえどもないがしろにしないように心がけてください。

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