空き家のハエや蚊を駆除する方法と駆除の費用

空き家のハエと蚊の対策

 

空きやの管理を放置してしまったため、ハエや蚊を大量に発生させて近隣の住民の方に不快な想いをさせてしまうことがあります。

 

家と家との間が広い場所ならあまり問題にもなりませんが、家と家とが近い場所では実際にトラブルになってしまっています。

 

このページでは、空き家に発生したハエや蚊を自分で駆除する時の方法とおおまかな費用、業者などのプロに駆除をお願いする時のおおまかな費用などを解説します。

 

ハエや蚊を駆除する方法・費用

空き家は人が住んでいないので、定期的な手入れやこまめな清掃が難しくなります。

 

そのため、ハエや蚊の発生に気付いた時には既に周辺の住民に迷惑を掛けてしまっている場合も十分あり得ます。

 

駆除剤を散布してハエや蚊の発生を抑制したり、既に発生しているハエや蚊は早めに駆除しましょう。

 

ここでは、自分で駆除する方法と業者に駆除してもらう方法をそれぞれご紹介します。

 

自分で駆除する方法

 

ハエの幼虫であるウジや蚊の幼虫であるボウフラに効くのが、昔から「ウジ殺し」として売られているジクロルボスを含んでいる殺虫剤です。

 

代表的なの殺虫剤はアース製薬が販売している「バポナ」です。バポナはかつて薬事法で劇薬に指定されていたために、購入時に住所や氏名などを書類に記載しなければ購入できませんでした。

 

 

ですが、2012年5月31日以降は劇薬指定が解除されたのでホームセンターやドラッグストアなどで購入できるようになり、空き家の管理にも活用できるようになりました。

 

バポナにはただ撒くだけで使える顆粒剤タイプと、一定の分量の水に希釈してから散布する液剤タイプがあります。

 

実際に薬剤を撒くべき場所は、汲み取り用便所の便槽や、家庭菜園に散布している糞や堆肥などです。直接液材を散布できない地下の下水槽や下水溝には流れていきつつ効果を発揮する顆粒剤タイプを使用しましょう。

 

気になるのは薬剤の価格ですが、バポナ液剤だと500mlで1本500円程度、顆粒剤は1袋800円程度で購入できます。ホームセンターやドラッグストア、インターネットの通販サイトなどで購入可能です。

 

専門業者に駆除してもらう方法

 

空き家にいるハエや蚊を徹底的に駆除しようするには、専門業者に依頼して駆除してもらうのが一番です。依頼する業者は害虫駆除などを請け負う専門業者に依頼するのが良いでしょう。

 

一般的なハエや蚊の駆除費用は、ゴキブリなどの害虫と同じです。2階建て3LDK(30坪~35坪)程度の空き家の場合で薬剤の費用と人件費を含めて1万円~3万円程度の費用が掛かります。

 

費用は、家の広さや作業員の数によって変わってきますので、あらかじめ見積もりを取ってから内容に納得して契約するのがいいでしょう。

 

また、専門業者では駆除する害虫ごとに価格を決めていることが多いので、ホームページやチラシに掲載されている金額を確認したり、見積もりを取って価格を確認することをお勧めします。

 

金額をできる限り抑えたい場合は、複数の業者から見積もりを取って金額を比較し最も安い価格の業者に依頼すれば問題はないでしょう。

 

専門業者にハエや蚊の駆除をお願いした後でも油断はできません。空き家を取り巻く環境によっては再び害虫が発生するかもしれませんので、定期的に確認することをお勧めします。

定期的な清掃で害虫の発生を抑える

空き家の定期的な清掃が虫を遠ざけます

ある程度ハエや蚊の対策を講じているとしても、やはり空き家を定期的にきちんと手入れしないと、害虫の発生をすぐに見つけられませんし、大規模に発生する前に早めの対応もできません。

 

空き家での害虫発生を抑えるためには、換気や通水などの作業など最低限の管理を行うだけも大きな効果があります。具体的に、空き家のどの部分でどのような作業をしておけばいいのかご紹介します。

 

空き家内の換気でカビの発生を抑える

 

空き家は時折やってきた人が窓を開けない限りは適切な換気が行われていないので、湿気がたまってカビが発生するなど害虫の発生しやすい環境になってしまいます。

 

そのため、空き家にあるすべての窓や戸を開放させ空気を入れ替えましょう。その後タンスや押し入れなどの収納スペースも開放して家じゅうの換気を行いましょう。

 

もし、空き家に自動空調システムがある場合はぜひ稼働させておきましょう。その場合電気料金を多少負担する必要がありますので、電気契約は解約しないようにしてください。

 

空き家の電気契約については「実家が空き家になった場合の電気はどうする?普通の一軒家の空き家の電気代はいくらくらいなの?」に詳しく掲載しています。

 

通水作業で水道管内の排水トラップに水をためる

 

通水作業は、家じゅうにある蛇口をひねり3分ほど水を出し続けるだけの作業です。これは、水道管の中にたまっている古い水を腐ってしまう前に入れ替えることで害虫の発生を抑制することが出来ます。

 

通水作業にはもう一つ「排水トラップ」に水をためる意味もあります。もともと排水口にはS字型の部分があって、そこには排水トラップと呼ばれる水がたまる場所があります。水がたまっている時は下水管から臭いや害虫が遡上して空き家の中に入ってくることがありません。

 

そのまま放置していると水が蒸発して排水トラップの水が無くなってしまい、匂いや害虫が遡上してきてしまいます。そうならないように1ヶ月に1回程度通水作業を行ってください。

 

通水作業は自分でも行えますが、水道契約を継続していないと外部から水を持ち込んで通水作業をしなくてはなりません。

 

空き家の水道契約については「実家が空き家になった場合の水道について」に詳しく掲載しています。

 

ほこりや虫の死骸などを取り除いてハエや蚊の餌にならないようにする

 

空き家は毎日掃除が出来ないので、その結果ほこりがたまってしまいますが、ほこり以外にも空き家の中にいた虫の死骸も同じようにたまってしまいます。これらは害虫の餌になってしまいますのでしっかりと掃除して取り除いておきましょう。

 

具体的には、ほうきや掃除機で掃き掃除をしたあと、濡れぞうきんで拭き掃除をする程度の作業で問題ありません。

 

定期的な掃除や庭の見回りなどは様々な業者が行っています。料金も月1回の見回りであれば数千円でやってもらうことが可能です。

 

業者別に空き家管理の料金を比較したので、こちらのページをどうぞ。空き家の管理費用について徹底調査!実際の業者の料金を比較しました

ハエや蚊を発生させないための対策

ハエや蚊はそこに餌があるから発生すると考えましょう。つまり、人が掃除などをしていれば餌となるものは発生しないので、結果的にハエや蚊は発生しないわけです。

 

では何が原因物かと言えば、それは「水」と「生ゴミ」です。それぞれの場合ごとに原因と対処法をご紹介しましょう。

 

水がたまる場所を作らない

 

水は蚊の幼虫であるボウフラが発生する場所です。蚊は飛んでいる最中に水たまりを見つけては羽根を休めるだけでなく、卵を産み付けます。

 

そこでボウフラが発生すればあっという間に成虫になって蚊になってしまい、空き家だけでなく周辺にも飛散することになります。ただ刺されてかゆいだけではなく、病気を媒介する可能性もあるので、周辺の住民から苦情が来るのは必須です。

 

空き家に水がたまる可能性は様々考えられますが、以下のいずれもが水がたまる場所となります。

 

  • 雨上がりの水たまり
  • 雨どいや排水桝
  • 屋外に放置したゴミ箱やポリバケツ

 

庭の水はけが悪い場合は、一度排水溝などを掃除した方がいいでしょう。水はけが悪いとその分水たまりが出来やすくなってしまうからです。

 

また、庭に放置したポリバケツやゴミ箱にはそのまま水がたまってしまいますし、雨どいから落ちてくる雨水がたまる排水桝は土などがたまって詰まってしまうとそこに水がたまってしまうので、定期的に清掃することをお勧めします。

 

空き家の定期的な清掃については管理業者に依頼してもいいでしょう。詳しくは「空き家を管理して貰う場合の管理業者はどこが良いのか?費用はどのくらいかかる?」のページをご参照ください。

 

生ごみなどを持ち込ませない

 

一方生ゴミは、ハエの成虫が餌を確保する場所であり、そこに卵をうみつけられると成虫が生まれ、そこにさらに卵がうみつけられて…と、どんどんハエが発生する可能性があります。

 

それでも「空き家には生ゴミなど無いはずなのに?」と考える人も多いでしょう。実は空き家に生ゴミが存在する意外な原因として、以下のようなものが考えられます。

 

  • 野良犬や野良猫が持ち込む
  • カラスがくわえてきた生ごみが放置される
  • ホームレスなどの不法侵入者が放置する

 

野良犬や野良猫は空き家を「人気のない安全な場所」として好みますから、集めてきた餌をそのまま安全な場所に持ち込んで食べますから、当然家庭の生ゴミなどは漁って来て持って来ては空き家で食べるでしょう。

 

空き家に住み着いた野良猫の対処はどうすればいい?

 

カラスはもっと賢くて、ついばんだ生ゴミを袋ごと持ち去って安全な場所で食べようとするので、ある日「空から生ゴミが落ちてきた」と言うことも十分あり得ます。

 

一番いやなのは不法侵入者によるゴミの放置です。侵入者が出ないようにホームセキュリティの導入も検討した方が良さそうですし、警察へ相談することも考えましょう。

 

と言うのもゴミが散乱している場所には「自分が捨ててもばれないだろう」という心理が働くのか、ゴミの不法投棄が多くなる傾向があるので早めの対策が必要です。

 

不法侵入者対策として最も有効なのはホームセキュリティです。詳しくは「空き家の防犯対策は?警備会社・ホームセキュリティサービスについて」をご参照ください。

 

プロもおすすめのフライマグネットは、強力な臭いでハエを誘引するハエ捕獲器です。空き家のハエが気になる方はこういったものを設置しておくのも一つの手段としておすすめです。

 

まとめ

空き家からハエや蚊が発生するとは普通誰も考えないものですが、意外にも発生する原因は多いものです。特にしとしとと雨が降った後にハエや蚊が発生することはよく覚えておいてください。

 

雨が降れば庭先のポリバケツに水がたまったりしますし、水たまりが出来るのでボウフラが発生しやすくなります。庭先に家庭菜園を作っていればそこの肥料や糞などが水分を吸収して発行しやすくなりウジがわきやすくなります。ですから、雨が降った後は特にハエや蚊の発生を気にして欲しいのです。

 

ハエや蚊が発生すると当然周辺の住民に迷惑を掛けてしまいます。ハエが飛び交う環境は決して衛生的に好ましい状況ではありませんから、苦情が入った場合は速やかに害虫の駆除など適切な対応を取りましょう。

 

空き家が存在している以上、周辺の住民と良好な関係を築いておくことは何かあった時に助けてもらえることもあるわけです。そのためには要望や苦情に対して速やかに対応することが欠かせません。

 

ハエや蚊の発生を些細なことと考えずに、誠意を持って対応することをお勧めします。

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